IoT-Engineは、さまざまな機器をIoT化する

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IoT-Engineは、さまざまな機器をIoT化する

IoT-Engineとは

IoT-Engineは、さまざまな機器やセンサをIoT化する無線PAN(Personal Area Network)搭載のMCUモジュールです。
無線PAN親機である、6LoWPANボーダルータは、複数のIoT-Engine機器を収容し、IoT-Engine機器をクラウドに直結します。IoT-Engineは規格化されたコネクタを持ち、標準化されたAPIにより、応用機器の開発を効果的に促進します。
TRON Forumにより標準化が進められているクラウド上のIoT-Aggregatorと接続により、IoT-Engine機器間の連携やクラウド上のサービス連携が可能となる次世代システム、アグリゲート・コンピューティング(Aggregate Computing)へ発展します。
目次
  1. アグリゲート・コンピューティング・モデル
  2. IoT-Engineに参加を表明している半導体メーカー
  3. IoT-Engineの特長
  4. 「IoT-Aggregator」の構成と機能
  5. 6LoWPANの採用

アグリゲート・コンピューティング・モデル

TRONが考えるオープンIoTのモデルを、アグリゲート・コンピューティング・モデルと呼んでいます。

アグリゲート(Aggregate)は"総体"という意味です。
例えば家の中にエアコン、テレビ、オーディオ装置、洗濯機があるとします。これまでは、それをホームオートフォーメーションでつなごうとすると、各家電に高度なマイクロプロセッサを搭載してホームLANというような名前のLANにつなぐ。さらにホームLAN上のホームサーバからインターネットにつなぐといったアプローチでした。こうすると、エッジノードが重くなります。一つ一つのマイクロプロセッサ上にセキュリティ機能を実装しないといけません。

そうではなく、各家電をインターネットに直結させます。直結先が各メーカーのクラウドで、そのクラウド同士がネットの中で連携します。その連携の要になるシステムが、IoT-Aggregatorといったクラウド側のプラットフォームです。エッジノード側だけでなく、クラウド側のこのプラットフォームも一緒に提供していきます。
たとえば、ここにM社のエアコンがあったら、その中にIoT-Engineが入っています。
クラウド上のプラットフォーム側にも、その受け口が用意されています。機器同士を接続するというのは、エッジノード同士を直接つなげるのではなくて、クラウドの中でつなげるということです。これがいちばん大きな特長です。

(TRONWARE VOL.160 「特集 本格始動!IoT-Engine&IoT-Aggregator」参考)

アグリゲート・コンピューティング

IoT-Engineに参加を表明している半導体メーカー

  • ルネサス エレクトロニクス
  • 東芝マイクロエレクトロニクス
  • Cypress Semiconductor
  • Imagination Technologies
  • Nuvoton Technology
  • NXP Semiconductors
  • STMicroelectronics

※2016年9月現在

IoT-Engineの特長

標準化されたコネクタ
  • 0.4mmピッチ100ピンコネクタ
  • マイコンの違いを吸収できる自由度を持たせた信号ピン割り当て
  • 低コスト・短期開発に有効なArduino互換I/O信号ピン割り当てを持つ
リアルタイムOS(RTOS)「μT-Kernel 2.0」を搭載
  • 低消費電力対応のRTOS「μT-Kernel 2.0」を搭載し、マルチタスクプログラミングによる高度な制御ロジックを容易に実装可能
「IoT-Aggregator」に接続可能
  • クラウドサービス接続機能を搭載し、トロンフォーラムで標準化を進めているクラウド環境「IoT-Aggregator」に接続可能

「IoT-Aggregator」の構成と機能

uID Accounts
Open ID Connect 1.0に基づく認証メカニズムを提供する。アプリケーションへのトークン発行を行い、ユーザの許可に基づきアプリケーションがユーザの所有するデバイスを制御することを可能にする。
ucodeマネージャ
APIに基づきucodeを発行する機能を提供するほか、ucodeに関する基本的な属性情報(所有権など)を管理する。
デバイスマネージャ
デバイスへのAPI発行を受け付け、適切な形式に変換したうえでメーカークラウドに要求を転送する。ユーザの許可に基づくアクセス制御は、デバイスマネージャで統一的に実現する。「合成デバイス」と呼ばれる、部屋・家といったより大きい単位を仮想的なデバイスとして、ソフトウェアによって実現することも可能としている。
TRON loT Dashboard
IoT-Aggregatorで連携された機器やアプリに関する設定や確認を行うためのダッシュボード画面を提供する。A社のアプリケーションBが、Cさんの所有する機器にアクセスすることを許可する、といった権限設定や、設置場所の設定などを統一的な画面を通して設定することができる。

6LoWPANの採用

IoT-Engineとインターネットとの接続には6LoWPANの採用しています。
6LoWPANとは、IPv6 over Low-power Wireless Personal Area Network(IPv6を利用した低消費電力な無線パーソナル・エリア・ネットワーク)の頭字語。IoTに適した低消費電力な無線ネットワーク上で、IPv6を利用するための通信仕様のことです。

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